「このランプは明るいなぁ。」「この部屋は暗いなぁ」など、人は良く明るい、暗いと表現します。でも一言に「明るさ」といっても色々な表現があります。
全光束
光源が全ての方向に放出する光の量を「全光束」といいます。一般的にこの数値の大きい光源は、明るい光源といえます。また、物や光源などの輝きの程度を表わすのには「輝度」という量が用いられます。同じ全光束なのに蛍光ランプより電球の方がまぶしく見えるのは輝度が高いからです。
単位:lm(ルーメン)
照度
光源によって照らされている面の明るさを表すには「照度」が用いられます。直射日光下では約10万ルクス、部屋の窓際付近では約2000ルクスくらいの照度があります。
単位:lx(ルクス)
明るさ感
演色性の高いランプで照明された部屋の方が同じ照度でもより明るく感じることが確認されています。このような演色性の違いによる室内全体の明るさの感じを「明るさ感」といいます。
演色性の高いランプの方が、より明るく感じられます。
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ビームの開きとビーム光束
ビームの開き:光の広がりの程度 ビーム光束:上記「ビームの開き」の範囲内の光の量(光束)
ビームの開きとは、光の広がりの程度を表します。すなわち、レフランプやビームランプなど最大光度の1/2(あるいは1/10)に等しい値になる左右2方向の広がり角度を「ビームの開き」といい、その「ビームの開き」内の光の量(光束)を「ビーム光束」といいます。
この「ビームの開き」の違いを利用して照明演出が可能です。例えば、照射物を特に強調したい場合はビーム開きの小さいものを、比較的広い範囲をソフトな光で照射したいときは、ビーム開きの大きい光源を使用します。
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